• 072-827-1688

  • 【診療時間】9:30~13:00 / 15:00~19:30
    【休診日】土曜午後・日曜・祝日

  • ※火曜・金曜は9:00~13:00/15:00~19:00
    ※木曜日の午後はオペ日です ※第5土曜日は休診日です

歯周病と噛み合わせの関連性



噛み合わせが原因で歯周病を発症することがある

歯周病は歯垢(プラーク)の中の細菌が、歯茎や歯槽骨などに炎症を生じさせて、徐々に歯周組織を溶かしていく疾患です。近年歯周病の進行を早める要因として注目されているのが「噛み合わせ」です。噛み合わせの不具合があると「咬合性外傷」を引き起こすリスクが高まります。咬合性外傷は特定の歯にダメージが蓄積することで、歯槽骨の吸収を早めてしまうのです。つまり歯周病を徹底的に予防するには、セルフケアの徹底、体調面の管理などとともに、噛み合わせも治療する必要があります

悪い噛み合わせによる咬合性外傷が原因でなる歯周病

1、歯肉炎

歯周病の初期の段階では、炎症が歯と歯茎(歯肉)に限局し、歯と歯茎の境目が赤く腫れたり、触れると出血したりします。健康な状態と比較して歯茎(歯肉)が腫れて盛り上がりますので、歯肉溝が深くなり、これを歯肉ポケット(仮性ポケット)と呼びます。この段階では、炎症は歯の頸の部分に限られているので、早期発見をして、歯と歯茎の周りのプラークをブラッシングによって除去すれば、健康な状態に戻すことが可能です。

2、歯周炎

歯肉炎がさらに進行した状態です。歯茎の腫れや出血だけでなく、歯と歯茎の境目の部分が壊れて隙間が深くなり、歯周ポケット(真性ポケット)を形成します。プラークがさらにこの隙間に沿って侵入すると、根の先の方へとさらに破壊が進行してゆきます。そうすると歯を支えている歯根膜線維や歯槽骨が壊されて、歯がぐらぐらと揺れるようになってきます。症状としては、歯の揺れの他に、歯茎の腫れ、出血、ポケットからの排膿、口臭などがみられるようになります。一般的に慢性歯周炎の病名で、その進み具合から軽度・中等度・重度に分けられます。歯茎の炎症が急激に生じると、急性症状として高度な腫れや強い痛みを伴うことがあります。

3、咬合性外傷

咬合性外傷とは、歯の噛み合わせによって、口の中および周辺の組織にトラブルが生じることです。一次性咬合性外傷と二次性咬合性外傷に分かれます。 一次性咬合性外傷は歯ぎしりや食いしばりなどによって、特定の歯に負担が集中することで生じるのが特徴です。補綴治療などで噛み合わせがズレたりするケースも該当します。一部の歯にダメージが蓄積すると、歯と歯槽骨の間にある歯根膜が拡大。噛んだ時に痛みが出たり、歯が揺れたりします。 二次性咬合性外傷は歯周病(歯周炎)によって生じるのが特徴です。歯周組織に炎症が起こると歯槽骨が溶け始めます(失われます)。徐々に歯を支えきれなくなるのです。結果的に、噛んだ時に痛みや違和感を覚えたり、歯がグラグラしたりします。

咬合性外傷の予防

咬合性外傷による歯周病トラブルは、通常の治療を行えば、一時的に症状が軽減することもあります。しかし、なぜ咬合性外傷が生じているのかといった根本原因を突き止めない限りは、健康なお口を長期間保つのは困難です。咬合性外傷は、一人ひとりのお口の噛み合わせやライフスタイル、ストレスなどによって重症度が異なります。そのため、ご自身の噛み合わせの癖を知り、時間をかけて治療・予防を行っていくことが大切です。

ページトップへ戻る